今日はオールインワンジェルのデメリットについてお話します。
オールインワン化粧品でのお手入れは工程が少ないから楽ちんですよね!
お金の負担も少なくなるので使いたくなっちゃいますよね!
でもメリットばかりではないんです。
化粧品のほとんどのアイテムは
・水性成分
・油性成分
・界面活性剤
という3つのベース成分で(75~95%)で出来ています。
そのベース成分に
・有効成分(美容成分)
・形態を維持させる成分 (防腐剤など)
・その他色や香りなどの成分
を配合することで化粧品は完成します。
ここで覚えて頂きたいのが
・化粧水は水性成分が多い
・クリームは油性成分が多い
という事です。
では、オールインワンジェルはどの様に作るのでしょうか?
オールインワンジェルは、化粧水とクリームの「両方の働き」を兼ね備えることが目的ですので、化粧水とクリームの「中間」の様なものです。
なので、水性成分を「半分」油性成分を「半分」というような構成になり、水性成分に「増粘剤」を配合してジェル化させて作ります。
つまり、
・化粧水に比べて、水性成分が少ない
・クリーム比べて、油性成分が少ない
というのがオールインワンジェルです。
ここでお肌についてですが、
お肌にある保湿成分とは?
お肌にはもともと水分を抱え込む「保湿成分」やお肌を柔らかくしたり、水分の蒸発を防ぐ「エモリエント成分」が存在します。
それが、天然保湿因子という水性成分であり、皮脂膜、細胞間脂質という油性成分であります。
これらがお肌を保湿してくれたり、外部からの異物の侵入を防いだり、内側からの水分の蒸発を防いでくれたりします。
ただ、様々な要因で天然保湿因子、皮脂膜、細胞間脂質が減ってきてしまうと保湿機能やバリア機能が弱まってしまい、そのことで乾燥してシワになったり、肌荒れを起こしたり、代謝が落ちてシミになりやすくなったりして肌トラブルを引き起こしてしまいます。
化粧品の目的は、本来は天然保湿因子、皮脂膜、細胞間脂質が不足したお肌に、水性成分や油性成分で補ってあげるためのものです。
実は、オールインワンジェルは、
・化粧水に比べて「水性成分が少ない」
・クリームに比べて「油性成分が少ない」
ですから、天然保湿因子、皮脂膜、細胞間脂質が不足したお肌には、水性成分と油性成分の両方が「足りない」のです。
そして、化粧品の主役である「有効成分」も足りないのです。
化粧品に配合される有効成分には、
・水に溶けやすい「水溶性の有効成分
・油に溶けやすい「油溶性の有効成分」
の2パターンがあります。
水溶性の有効成分は、水性成分が多く配合されている化粧水にはたくさん配合する事ができます。
そして、油溶性の有効成分は、油性成分が多く配合されているクリームにはたくさん配合する事ができるものなのです。
という事は、
つまり、オールインワンジェルの特性上、水溶性の有効成分も油溶性の有効成分も両方とも「配合量は少なくなる」のです。
なので、オールインワンジェルは有効成分が少なくしか配合されていないものなのです。
お肌には水分や油分がバランス良く整っていないとトラブル肌になりやすく
また特にエイジングによりシワやシミがある方や乾燥肌や肌荒れの方、ニキビなどのトラブル肌の方はオールインワン化粧品では無く、ライン使いをした方が効果を感じやすいです。
お肌に自信ある方以外は是非ライン使いして下さいね♪
最後までお読みいただきありがとうございました。